指導方針や私の個人的な考えです
ピアノは小さい頃に始めた方がいいんですよね?
とよく聞かれます。
もちろん、脳が出来上がっていない7~8才位までに音楽的刺激をたくさん与えてあげたいのです。
ピアノは、楽譜を見て、どの鍵盤をどのように押し、どんな音が出るか耳で良く聞き…という作業を同時に連続的に、尚且つ芸術的にしていくものです。
「才能」「センス」というものは生まれながらに決まっていると考える方が多数かも知れませんが、音楽的才能や音楽的センスは、3才頃からピアノを始めることにより、充分に磨くことができるものと私は考えています。
では、3才の子にどんどんピアノを弾かせれば良いのか?というと、それは違います。
楽譜をよむだけでも、音程、リズム、強弱などの記号を理解してイメージできなくてはなりませんし、イメージした音を出すという作業は、テクニックが身について来なければ不可能です。
この頃に何より大切なのは、『耳を育てること』
次に、正しい指、腕、身体の使い方を体得することです。
当教室の未就学児のレッスンでは、このような考えでリトミックやソルフェージュを組み入れております。
耳を育てるとは、聞く(聴く)力を育てるということですが、音楽を学ぶ人にとってとても大事な能力であることは容易に想像できると思います。
では、聞く力とは具体的に・・・というと、「絶対音感とかですよね?」と言われそうですが、
私の育てたい聞く力は、絶対音感のことではありません。
絶対音感とは、簡単に言えば聞いた音の音名が分かる力ですね。絶対音感は6歳までに訓練を受けなければ身に付けることができない、とも言われていますが、私自身は特に訓練は受けていませんが気づいたら絶対音感がありました。(^^;)
でも、音大生の約半数は絶対音感ではなく、相対音感で音楽を聴いています。これは、基準の音から正しい音程を認識できることで、管弦楽や声楽家はむしろ相対音感の持ち主の方が便利かもしれません。
相対音感は、いくつになっても身に付けることができると言われています。
音感は、絶対音感でも相対音感でも、どちらでも大丈夫なんですよ。
そして、音感も聞く力の一つですが私が本当に大切だと思うのは
1.注意深く聞く耳
2.違いを聞き分ける耳
この2つです。音楽に限りません。人のお話も注意深く聞くクセを身に付けさせたいですね。
小学生の習い事として人気の高いピアノ。
お子様がやりたくて始める場合と、親御さんがやらせたくて連れて来られた場合と、半々でしょうか。。。
ピアノ、スイミング、英語…とほぼ毎日予定が入っているお子様も決して少なくありません。
でも本当は毎日ピアノに触って欲しいのです!
かく言う私も、小学生の頃は練習しない日が続いて、「ピアノ辞める?!」と母になんど言われたか分かりません(笑)ところが母は「練習しなさい」とは言いませんでした。練習を横で見たり、口を出すということもありませんでした。
ピアノは頭を使い、体力も消耗します。頑張ろうとか上手になりたいとか、気持ちが入っていなければ素敵な音楽にはならないですし、無理やりピアノを触ってもほとんど意味がありません。
だから、ピアノを習っている小学生の親御さんにお願いします!
練習を強制しないでください。月謝払ってるのに…というお気持ち、よ~く分かります。私に任せて下さい!
私もやる気を引き出せるよう努力します。お家の方は頑張っている時だけたくさん褒めてあげて下さい。
コレ、実はどんな習い事でも、勉強でも同じです。
今やろうと思ったのに~言われたらやる気なくなった(´Д`) ←経験ありませんか?
舞台で演奏すること、聴かせることを前提に1曲を丁寧に仕上げることは、とても有意義であり、漠然と練習するよりは目的をもって練習することができるので推奨すべきことであると考えております。
しかし、当教室では発表会は開催しておりません。
莫大なコストをかけて発表会を開催するとなると、生徒さんに参加を強制せざるを得ない状況になるからです。
生徒さんの中には、ある試験に向けてピアノを弾かなくてはならない等、明確な目的をもっていらっしゃる方もいらっしゃいます。発表会の開催時期がご都合に合わない等の問題もあります。
ただ、先にお話しましたように、発表会の経験が大変有意義である場合もあります。
当教室では、発表会の代わりに、ピティナのピアノステップへの参加を推奨しております。
年間を通して様々な会場で実施されており、生徒さんの半数が参加しております。
ピティナについて詳しくは、リンク集よりご確認下さい。